開催日程:2002年3月23日-24日
 会場  :鶴岡タウンキャンパス
       ( キャンパスセンター・キャンパスセンター棟西側1F[ホール]及び
       [セミナー室] )

 庄内地域では、雷が多く発生し、さらにこれは冬に多いものです。この冬季雷は世界的にも珍しい現象なのです。
  そこでこの[雷]をテーマに地域の高等教育研究機関や国内外で活躍されている研究者の方々の協力を得て[雷]について「科学、産業、文化、社会」などの多様な視点から、総合的に[雷]について「学ぶ」ことを目的としたイベント を開催しました。

 このページでは、「雷サミット」で行われた講演の内容を紹介して行きたいと思います。
講座のタイトルをクリックしていただくと、内容を詳しくご覧になることができます。

基調講演
【雷放電と誘雷】
〜雷様をコントロールする方法〜


大阪大学大学院工学研究科教授
河崎善一郎氏


雷サミットの基調講演として、まず雷の放電、落雷とはどういうものか、について簡単に概要を話します。そして、雷雲ができたときに、落ちそうな直前にロケットを使ったり、レーザーを使ったりして、落としたいところに落とすように、雷様をコントロールする、つまり誘雷する技術について話します。


【雷雲と雷放電】
〜冬の雷、人体障害問題を含めて〜

日本大気電気学会名誉会員
北川信一郎氏

 雷とは一体何なのか?雲や、雨・あられと言う雷が発生する要因から始まり、さまざまな落雷と雷雲について言及する。また、その人体への影響を実例を交えて語り、雷と一体どのように付き合って行くかを説明した。


文化講座
【日本古典文学の中の雷】
恵泉女学園大学人文学部専任講師
佐谷眞木人氏

【カリブに渡ったアフリカの雷神】
慶應義塾大学経済学部専任講師
工藤多香子氏

【雷、あるいは生命の火花】
〜フランケンシュタインの怪物造成〜

慶応大学理工学部助教授
荻原眞一氏

 電気が18世紀にどのように捉えられていたのかについて、「フランケンシュタイン」という文学作品を題材に、当時の科学的な理論を交えて説明しています。その中で、生命、そして宇宙の根源として捉えられていた、雷、電気に言及していきます。

【ヤハウェ】
〜オリエントの雷親父〜
慶應義塾大学経済学部教授
羽田功氏

【雷を撮る】
〜気象学とイギリス写真術の発達〜

慶應義塾大学法学部助教授
横山千晶氏

 気象と言うものは、芸術の対象になりえます。それを表現すると言う中で、雷がどのように描かれていたのか。そして、写真技術の発展によってどのように変わったか。それを、時代の背景にある考え方とともに追っていきます。

【制御された雷】
〜 畏怖の対象としての雷から
  舞台表象としての雷への変貌〜
慶應義塾大学経済学部教授
クナウプ ハンス・ヨアヒム氏


 避雷針の発明が、人間の社会にどのような影響を与えたか?発明者の話を交えて話します。また、その社会の中で、雷などの自然現象を人間が表現することについて、演奏などを用いて語られました。



講話
【庄内の雷と「地震・雷・火事・親父」を科学する】
鶴岡市文化財保護審議委員 植松芳平氏


庄内地方の雷について、記録に残っている資料と、先生が独自に調査をされた「雷の身体調査」を元に、この地方の雷の特色を述べられした。そして、地震・雷・火事・親父。これらの災害には必ず、化学的な意味があり、これを記録から全体像を浮かび上がらせ、科学的に解釈をしようと試みました。


【東北地方の雷について】
東北大学工学部電気工学科教授
後藤幸弘氏



トークセッション
【庄内地域の生活と雷】
コーディネーター:
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授 妹尾堅一郎氏

アドバイザー:
日本大気電気学会名誉会員 北川信一郎氏

パネラー:
NEC山形工務部課長 齋藤一氏
鶴岡地区消防事務組合指令課長 真田荘左エ門氏
十八伊磯丸船主船頭 佐藤伊平治氏
庄内ゴルフ株式会社取締役支配人 長谷川清一氏



【雷産業創出と社会リスクの低減】
コーディネーター:
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授 妹尾堅一郎氏

アドバイザー:
日本大気電気学会名誉会員 北川信一郎氏

パネラー:
鶴岡工業高等専門学校制御情報工学科助教授 安斎弘樹氏
中央防来株式会社専務取締役  加藤幸二郎氏
株式会社NTTファシリティーズ
研究開発本部R&Dストラテジー部門総括部長  佐藤秀隆氏