雷による被害


ここでは、落雷による被害にどのようなものがあり、
どれだけの頻度があるかを紹介することで、落雷被害の実態に
迫って行きたいと思います。

このページを作成する際には、朝日新聞社の
Digital News Archivesによる新聞記事のデータベースを
参考にしました。

また、このページを作成する際に定義した「被害の定義と、被害の数え方」
こちらをご参照ください。

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◆朝日新聞から読み取った、被害件数の推移


朝日新聞において、落雷の被害が記事
になった件数の推移

 まずは、新聞記事の中で、被害の件数がどのように推移しているのかを見てみましょう。98年から99年までは、おおよそ、60件 ほどです。それが、00年、01年を見てみると、 110件近くに増えていますね。
 もちろんこれは、新聞記事になったもののみを計測していますし、私たちの解釈の元に出ている数字です。ただ、このグラフの推移から、新聞記事において、雷の情報が扱われる機会が増えたということはいえるでしょう。
◆被害別の割合


 それでは、全387件中で被害がどのような割合になっているのかを見てみましょう。 【落雷被害の定義はこちら】 をご覧になってください。

 まず、一番に多いのは、やはり「停電」です。 111件、28%とかなり多くの割合を占めています。いうまでもなく、送電線などに落雷することによって、電気が供給されなくなることです。停電による被害が生活に一番密着するだけに、停電が起こったときにどのようにしておけばいいかはやはり知っておく必要がありそうですね。

 次に多いのは、「交通の乱れ」です。落雷によって、電車が止まったり、交差点の信号機の停電によって、道路などでも乱れが起こることがあります。
これも、鉄道、道路合わせて、29%と大きな割合を占めています。鉄道などでは、機器を守るためにいろいろな工夫がなされています。(落雷被害への対策・参照)

全被害(387件中)の被害別の割合 
 そして、「火災、家屋などへの損傷」 が次にきます。屋根などに雷が落ちることによって、家が燃えたり、壊れたりすることです。

 こうしてみると、直接人に落ちる「人災」は16件、4%とそこまで高い数字を示していません。雷が鳴っているときに、直接落ちないように注意をし、対策をすることも大切ですが、より多いのは、以上「停電、交通、火災」などで、実際に避雷をすることよりも、これら2次的な被害について対策することのほうが大切なのだと言うことができると思います。



◆広がる雷の被害


 上に紹介したようなものが被害のおおよそだということはわかっていただけたと思います。しかし、ここ最近のネットワーク化によって、気をつけねばならなくなったことがひとつあります。

 それは、コンピュータなど、低電力で動作する半導体機器への雷の被害です。右の朝日新聞の記事の引用を見てください。これは落雷の影響で、電話に過剰な電流が流れ、それとつながっているコンピュータなど機器が故障してしまったと言う事件です。

 この事件では、電話線を通じて電流が流れています。しかし、最近のネットワーク化の影響によって電話線だけが、この被害をもたらすものではなくなってきています。企業の中や、学校の中など、電気の「線」はより一層広く、そして多様な規格になって浸透していっています。

 このネットワーク化の影響で、早く快適なネットワーク環境を得ることができました。しかし、ここで忘れてはいけないのは、「雷による被害が起こる可能性」というものは、このためにどんどんと大きくなってきているのです。
もちろん、それに対する対策はあります。(落雷被害への対策・参照)

 情報化社会によって、コンピュータなどの半導体機器の中に守らねばならないデータがあふれかえっています。だからこそ、雷の被害を熟知して、被害に対策するとともに、実際に起こっても大丈夫なように情報をバックアップするなどもしていかなければならないのです。


『朝日新聞2001年07月28日夕刊』より 引用

落雷で電話機故障 過剰な電流、ICに被害  

首都圏で25日夕にあった落雷の影響で、電話機やパソコンにつなぐモデムの故障の訴えがNTT東日本に相次いでいる。25日から27日までに、電話の故障の訴えを受けて人を派遣したケースが東京都内で4千件、神奈川県内で2千件あた。落雷で過剰な電流が流れ、機器内部のICなどが故障したのが原因という。高機能電話の普及が被害増の背景にあるようだ。」






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